表参道バンブー

WHAT’S GOING ON AT OGASAWARATEI THESE DAYS? -TOPICS-

レストラン SWEET EPISODE

毎回ワインにまつわる甘く、神秘的な歴史やストーリーをご紹介します。
エピソード4
第4回目は世界中から愛される神聖な泡、<シャンパーニュ>。
ウェディングはもちろん、誕生日や祝賀パーティーの乾杯酒に欠かせないのがスパークリングワインです。
特に、美しく輝き立ち上る細かな泡に香ばしく奥深い香りの嗜好品、<シャンパーニュ>は別格。
<シャンパーニュ>は17世紀後半、オーヴィレール修道院の酒庫係に任命されたピエール・ドンペリニョン僧によって発明されました。
瓶内で二次醗酵を行う特殊で手間隙の掛かるその製法は<シャンパーニュ>唯一無二の高貴さを引き出します。
さらに、各メゾンが造る<シャンパーニュ>の中には<プレステージ>と呼ばれる最高級品があります。
秀逸な葡萄が収穫できた年にだけ限定で造られる各メゾンの傑作です。
有名なものに、言わずと知れた高級シャンパンの代名詞、モエ・エ・シャンドン社の<ドン・ペリニョン>や
アネモネの花をモチーフにしたエミール・ガレのデザインによるペリエ・ジュエ社の<ベル・エポック>が挙げられますね。
そして、<シャンパーニュ>の帝王と呼ばれる2大<シャンパーニュ>をご紹介します。
まず、「クリュギスト」なる言葉が生まれるほど、世界中のファンから愛されるメゾン<クリュッグ>。
最高の葡萄はもちろん、自社職人で樽にもこだわり6年間以上も地下セラーで熟成させてから世に送り出しています。
最後に、単一村の葡萄、単一葡萄品種(シャルドネ100%)、単一アイテムで究極のシャンパーニュを追及する
名品<サロン>。艶やかでクリーミーな泡に、蜂蜜やアーモンドの香ばしく甘い香りが延々と続きます。
7年前、私も自分の結婚式当日の夜、宿泊するホテルの部屋に奥さんに内緒で<サロン>を
冷やしておくようスタッフに頼んでおきました。ふたりで部屋に帰ると、名品<サロン>の隣にスタッフの心配りで合わせる
チーズまで用意されていました。うーん、何とも素敵なシュチュエ-ション。最高に美味しかったです。
しかし、最後まで奥さんには<サロン>の価値は伝わらなかったみたい。残念。
結局ワインは自己満足の世界だなぁと再認識する結婚初夜でした・・・

今年もbambooをよろしくお願い致します。
ソムリエ 庄司

update : 2012.01.23 |category : レストラン

レストラン 2011年クリスマスメニュー発表!

大変お待たせいたしました!
皆様から多数お問い合わせをいただいておりましたクリスマスメニューですが
いよいよ発表出来る段階となりました。
発表させていただきます!!

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?bamboo menu de noel 2011? 

アミューズ

彩りオードヴルのバリエーション

オマール海老のラヴィオリとフォアグラ トリュフ風味のジュース

平目と九条ネギ、アンディーブのブレゼ シャンパン風味

牛フィレ肉の低温ロースト セップ茸添え 赤ワインエッセンス

X’masスペシャルデザート

プティフール

食後のカフェ

【日時】12月22日(木)?25日(日)
    1部:17:30
    2部:20:00
【料金】お一人様12,600円(税込、サービス料別)
皆様のご予約をスタッフ一同お待ち申し上げております。

update : 2011.11.29 |category : レストラン

レストラン 2011年bambooクリスマスディナーにつきまして

今年も開催いたしますbamboo特製クリスマスディナーですが
早くも多数のお客様よりお問い合わせをいただいておりますので
現時点でのご案内をさせていただきます。
なお、メニュー内容に関しましてはシェフが鋭意創作中でございます。
内容が決定次第お伝えさせて頂きます。
皆様のご予約をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

【日時】12月22日(木)?25日(日)
    1部:17:30
    2部:20:00
【料金】お一人様12,600円(税込、サービス料別)
*なお、ランチタイムのご予約は1カ月前より承らせていただきます

update : 2011.10.26 |category : レストラン

レストラン SWEET EPISODE

エピソード3
第3回目はワインのラベル<エチケット>のお話しです。
エチケットはワインの名称や産地、葡萄の収穫年や造り手の名称、品質の目安となる格付けなど
一定のルールに則って大事な情報が記載されています。いわば、ワインの証明書と言えます。

ところで、何故ワインラベルをエチケットと言うかご存知ですか?
一般的に<エチケット=マナー>を指しますが、古くは由来も同じで<札>を意味する言葉。
中世時代、教会のミサに並ぶ信者に対して配っていた<札>をエチケットといい、信者には
神の血としてワインが振舞われていました。
規律通り順番を守ることをその<札>に因んでエチケットと呼び、神の血の証明としてワインラベルも
エチケットと呼ばれるようになりました。

エチケットには、有名なムートン・ロートシルトの毎年変わるアートラベルやカロン・セギュールのハートラベル、
マルゴーやラトゥールの重厚な歴史建造物などなど・・・。
ワイナリーの歴史を写す鏡としてワインラヴァーの心をくすぐるものばかりです。

今回は当レストランでオンリストしているワインの中から、お気に入りワイナリーの1本をご紹介します。

黒いナイト(騎士)が印象的な<シャトー・タイヤック>は歴史的にも、大変由緒あるシャトーです。
イギリス国王エドワード3世がフランス王位継承を要求して始まった英仏100年戦争時、
先陣を切ってフランスに乗り込んだ息子ウエールズ公エドワードは、黒い甲冑に身を包み次々とフランス領を統治していきます。
その勇姿にフランス側から悪魔のように恐れられた彼は、黒太子(プランス・ノワール)と呼ばれました。
一方で黒太子エドワードは騎士道の鑑としても有名で、1356年のポワティエの戦いで捕虜にしたフランス王のジャン2世に対して、
非常に礼儀正しく接したとの逸話があります。
ボルドーを含むアキテーヌ地方を統治した際に、黒太子が逗留したのがまさにここ「Chateau Tayac(シャトー・タイヤック)」なのです。

エチケットのデザインには、そのワインにより深い愛情と神秘的な想いを膨らませる力があります。

ソムリエ  庄司

update : 2011.10.2 |category : レストラン

レストラン SWEET EPISODE

毎回ワインにまつわる甘く、神秘的な歴史やストーリーをご紹介します。

エピソード2
第2回目はヴィンテージ・ワイン<年代物>のお話しです。
(ヴィンテージ)とはワインボトルに記載されている葡萄の収穫年のことで、フランス語の(ヴァンダンジュ=収穫するの意)が語源。
ワインの原料である葡萄は農作物だけに、出来の良し悪しは収穫年の天候に大きく左右されます。
熟成した秀逸ワインの官能的な芳香と永遠に続く余韻は感動の域に達します。

年代物ワインはウェディングや記念日の贈り物にも最適ですが、やはり贈られて嬉しいものが生まれ年ワイン。
贈る側も贈られる側もその1本に価格だけではない、より特別な感情を抱きますよね。

そこで、自分の生まれ年ワインがどれぐらいの評価なのかご存知ですか?
最高の当たり年を(グレート・ヴィンテージ)と言いますが、古く評価の高いヴィンテージほど需要が増え希少価値が高まるので、
比例して価格も高騰します。
特に評価の高い1945年・61年・82年・90年・2000年は価格もずば抜けた存在です。1本何十万円の世界・・・

さらに2000年以降、ロシアや中国の富豪が投資目的で買占めを行ったため、ボルドーの5大シャトーワインを中心に
数倍以上の価格で取引されています。
12?13年前に初売り価格2万円台だったシャトー・ラトゥールが現在、10万円オーバーが当たり前の状態です。

そんな私も現在、長男の生まれ年である2008年ヴィンテージ・ワインを買い集め中。
正直、良年ではないのですが、そのおかげで価格もリーズナブル。自然と購入ペースも上がってしまいます。

最後に古いヴィンテージ・ワインだから全てのワインが美味しくなる訳ではないので要注意。
私の父も普通のテーブル赤ワインを押入れにしまって置いて、数年後美味しくなったとありがたがって飲んでいます。
残念ながらそんなことはなく、早くフレッシュな段階で飲むほうが美味しいワインも沢山あります。
ワインは飲み頃(ピーク)を確認して楽しみましょうね。

                                               ソムリエ  庄司

update : 2011.09.16 |category : レストラン

レストラン 毎回ワインにまつわる甘く、神秘的な歴史やストーリーをご紹介します

エピソード1
第1回目は(スウィート)に因んで甘口ワインのお話。
高級ワインというと一般的に赤ワインのイメージが強いですが、甘口ワインも何十年も
熟成する高級品が星の数ほど存在します。
特に希少価値の高いのが貴腐ワインで、特別な自然状況でしか育たない貴腐葡萄で造ります。
フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイ・アスー・エッセンシアが
世界三大貴腐葡萄産地として知られています。

今昔、世界最高の甘口ワインとして評価されているワインがソーテルヌ地方の<シャトー・ディケム>。
数万円もするこのワインは不作の年はワインを造らず、良年のみ1粒1粒人の手で貴腐菌の付いた完熟葡萄を選別し収穫します。
したがって、葡萄1本の木からグラス1杯分しか造られない贅沢品。まさに至高の1杯と言えるでしょう。

最後に<シャトー・ディケム>が生まれた偶然の素敵なエピソードを紹介します。
19世紀、当主であったリュル・サリュース伯爵がロシアへ赴く際、使用人たちに自分が戻るまで
葡萄を収穫してはならないと命じていました。しかし帰国が大幅に遅れて、伯爵が畑に戻ったときには葡萄が
灰色のカビに覆われていました。仕方なくそのまま葡萄を醸造し樽で熟成させました。
10年後思い出したように樽のワインを試したところ、今まで嗅いだ事のない芳醇で美しいワインが出来上がっていた。
世界中を魅了する<シャトー・ディケム>は使用人たちの伯爵に対する忠義・敬愛から生まれたと言えるでしょう・・・

       ソムリエ  庄司

update : 2011.09.8 |category : レストラン

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